音楽ば〜か シーズン3 第7話
「弱点克服強化合宿(その1)」
結城リナさんとねーさんが、メジャーデビューと言うことで番組を卒業、美女木ジャンクションの名前も明け渡すことになり、残った、元美女木ジャンクションの4人は、弱点克服のための強化合宿に参加することになり、再び集合した。
今回の強化合宿の講師を務めるのは、Yoriさん、某アイドルのレッスンも担当しているという、人気のボイストレーナーである。
合宿に先駆けて、4人には、課題曲が渡されていた。サラさんと小嶋じゅんさんには、テレサ・テンさんの「つぐない」、坪木菜果さんと、琴乃さんには、中森明菜さんの「飾りじゃないのよ涙は」である。事前にYoriさんが4人の過去のオンエアーを聴いた上で、弱点克服に最適な曲を選曲した。
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早速、4人は、講師のYoriさんの前で課題曲を歌うことになった。歌った後は、講師の批評を受ける。
まずは、サラさん。講師いわく、「上手に聞こえるだけ。うまい人を思い出しながら、自分も合わせてまねしているような。上手さを出したって、その人が見えてこないといけないから。いくら歌がうまくても、印象に残らなければだめ。」
と言うことで、合宿の課題は、「上手い人風をやめて、自分らしく!」
続いて、琴乃さん。講師いわく、「低い音が出ていない。あなたが見えてこない。人と話している中で、さらけ出していることないの? お客さんは、歌を通して、「この人は、どんな人だろう?」と言ったことも見る。」
と言うことで、合宿の課題は、「低音を出す・感情を込める!」
続いて、坪木菜果さん。講師いわく、「リズムに乗れていない。くさい芝居のような感じ。」また、「歌に悲しみを込めていない。」とも指摘される。
と言うことで、合宿の課題は、「リズムに乗る・感情を込める!」
最後に、小嶋じゅんさん、何と彼女は、アンチョコ持参。講師いわく、「覚えてないの? それで勝ち進む気はあるわけ?」
と言うことで、合宿の課題は、「歌を覚える。」
その後、合宿初日は、午後11時半頃まで、ボイストレーニングを中心に行われた。
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就寝前は、4人は、互いの弱点を再確認した。
琴乃さんは、「とりあえず、低い音が出るようにしたい。」
サラさんは、「このまま、この気持ちで歌いたい。」
小嶋じゅんさんは、「先にお風呂に入る。」風呂で歌詞を覚えられるのか?
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小嶋じゅんさんが入浴している間、3人は、個人で練習を行う。その最中で、坪木菜果さんと琴乃さんが一緒になる。話題は、さらけ出せない過去のこと。スタッフは、撮影する状況ではなくなり、部屋を出て音声のみを収録することに。
琴乃さんいわく、「私は、信じていた人に、中二の時に裏切られたりしたの。人とかあまり信じられなくなって、それが始まりで。。。」
琴乃さんも、「私も、人に言えない悩みを抱えてきたから、、、」
一時間後、2人は、笑顔で部屋から出てきた。
そのころ、サラさんは、とあるスナックに来ていた。
心の記した日記には、「はじめて、「つぐない」を歌った時、子供の頃歌っている自分はどうだった?みんなにみてほしくて、いっしょうけんめいだった。」と書いていた。「歌で人を喜ばしたい。」と思う、サラさんにスタッフが歌を披露する場所として用意した。
その場所で、サラさんは、「もし、私の歌が、みなさんの心に届いたら拍手をお願いします。」前置きしたうえで、「つぐない」を歌い始めた。
終わると、大半の観客は、「伝わりました。」と言って拍手してくれた。
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小嶋じゅんさんが風呂からあがると、部屋には誰もいなかった。「どこに行ったんだろう?」と思いつつも、彼女は、音楽を聴きながら寝てしまった。3人が戻ると、ためしに、起きるかどうか、顔に落書きして見た。彼女が起きる気配は全く無い。
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合宿2日目、小嶋じゅん所属のユニットの曲を目ざましに起きる。小嶋じゅんが洗面所に行くとびっくり。他の3人は、「カワイイ。」と言いながらそばを通り過ぎた。
小嶋じゅんさん、この仕打ちには、ぶちぎれ寸前だったが、はたして、歌詞は覚えられたのだろうか?
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(その2に続く)