音楽ば〜か シーズン2 第21話
「反省会」
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茨城県日立市でのプロモーションに失敗した、美女木ジャンクションの2人は、ホテルで反省会を開くことにした。

そこで出たのは、「所詮、テレビの企画、真剣にやっていると思われていないのではないか?」もちろん当の本人は必死のはずなのだが。「企画が終わったら、再びそれぞれ音楽をやっていくんだから。」ねーさんは言うが、これで終わりとは思っていない、結城リナは、「なんで、ねーさん、そう言うの?」と言った。結城リナは、さらに、「デュオ、嫌なの。あまり言いたくなかったけど。私が(元)AV女優だったとか関係あるの?」ねーさんに言った。ねーさんは、沈黙。続けて結城リナは、「どう思った?初めてあったときとか。」と聞いてみた。

まだ2人は、知っているようでお互いのことをよく知らなかった。その2人がこれから、本音でトークを始める。

ねーさんは、結城リナの第一印象を語り始めた。「素直に元AV女優で来て、「へーっ。」って思っただけだった。かわいい人いるんだ。すごいな、最近のAV、なんでAV女優を辞めちゃうの? 音楽やるの? マジで、へーっって感じな。ただ1つ疑問に思ったのは、何で(AV女優を)始めたのか? 裸になって、知らない人とセックスをするわけじゃん。抵抗はなかったの?」
すると、結城リナは、「最初は、そんな(過激な)ものではなかったんだよね。パンチラ見せてなんぼみたいな。どっぷり浸かるつもりはなかったが、2年前くらいから、罪悪感のあった仕事が、いつの間にか、プロ意識がすごいある仕事に変わっていたの。そうなって初めて、親に自分がAV女優であることをカミングアウトした。」

2年前、結城万里慧(本名)は、実家に電話をした。「万里慧ちゃん、どうしたの?」と言った母に、「お母さん、あたしね、AV女優やってるんだ。」。母はショックを受けた様子だったが、続けて、「あたし、AV女優で終わらないから。これをきっかけに、お母さんに胸を張れるようにきっとなるから。」と言うと、母は、「そうなんだ。がんばってね。」と言ってくれた。

そこで、結城リナは、「(悪くない意味で、)なんでもありなんだ。なんでも、一生懸命やっていたら、その人なりの考えがあったら、いいんじゃないかなというのがすごい出てきた。」ねーさんに言った。ねーさんは、「だから、結城ちゃんは、なにが来ても一生懸命なんだね。やってみれば、何かがあるっていうスタンスだもんね。」と、結城リナのAV女優時代の話を熱心に聞いていた。

結城リナは、「私の元AV女優時代が気にならないのであれば、何で、デュオが嫌なの?」と改めて聞いてみた。ねーさんが、「ダメとか、嫌とかそういうのではないよ。」と言うと、結城リナが、「昔、デュオやっていたでしょ。」と言ってきた。ねーさんは、「24年間の中で、それが私にとって一番大きいんだけど。(相方は、)小学校のころから一緒で、中学で会って、そのころからずっと(2人で、)やっていたんだよ。すごい、その子の声が好きで。」

ねーさんが中学生のころ、相方の六子さんとともに、「ロッカ」というデュオを結成していた。地道に路上ライブを繰り返した結果、NHKの番組企画から、「だんだん」というCDでデビューするまでになった。しかし、3年前に転機が訪れた。ねーさんの大学卒業間近、六子は、ねーさんに、「卒業したらどうするの?」と聞いた。ねーさんは、「親に大学まで出してもらったから、働かないと。東京に出て就職するよ。」と言った。六子は、「島根じゃ、仕事見つからないもんね。東京と島根、離れ離れになっちゃうね。」
ねーさんは、音楽と言う夢を追う前に、就職と言う現実に向き合わなければならず、結局、六子を島根に残し、デュオは解散した。

ねーさんは、東京で働きながら、1人で音楽を続けようとしたが、デュオを失った喪失感からなかなか音楽を再開する気にはなれなかった。「どんな好きな人と別れるより、ずっと辛くて。その日(解散)から死んだようになってしまって、とりあえず仕事はしていたけど、何をしたらいいか分からなくて、それまでずっとデュオをやってきたから。でも1人じゃ音楽できないからって。」と、ずっと思い続ける日々が続いた。「結城ちゃんとがっちりかみ合って、前みたいに、この人しかいないと思うことが怖い。」ねーさんは、結城リナとはすぐ別れが来る。別れが来たときに以前のように再び喪失感を味わうのが怖かった。

結城リナは、ねーさんに、「じゃあ、今まで、逆に何やっていたの? この企画が終わるまで、半信半疑な状態で私とやって行こうと思ってるの?」と聞いた。 さらに、「私は、これで、食っていこうと思っていて、必死なんだ。デュオで決まったと言うことで、1人で食っていくと思っていても、いつ終わるか分からないというスタンスでねーさんがやっていたら、絶対にうまくいかないじゃん。」
ねーさんは、「わたしの前の失敗は、そこなんだよ。」と言った。
結城リナは、「私の夢は、歌で稼いで、オカンに家買ってあげたいんですよ。同じ夢だよね。一緒なんだ。」と言った。ねーさんは、「最近、本当に楽しくて、企画とかだけど、一生懸命やると楽しいじゃん。」。さらに、結城リナは、「男前のことは全く言えないけど、やるって決めないと、進めないことはいっぱいある。」。すると、ねーさんは、涙を流しながら、「やる。」と言った。

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深夜0時、2人は、プロモーションのため、再び街へと繰り出した。4軒のスナックを回り、最後のスナックの店長には、「「ポリバケツ」から脱皮できるように、色々、素敵な歌を歌えるように頑張ってね。」とメッセージをいただいた。茨城県日立市でのプロモーションは、終了した。

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東京に戻った2人は、都内でもプロモーションを敢行した。武蔵小山商店街や、新宿のビデオ販売店、渋谷駅前、代々木公園けやき通りのフリーマーケット、深夜のクラブでは、なぜか、おっぺんが観客、翌日は、にほんばし島根館と回り、トータルで478枚の予約をゲットした。

音楽ば〜か シーズン2 #21

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美女木ジャンクション「ポリバケツ」が有線演歌リクエスト(2009/02/20〜02/26)において、8位の小金沢昇司、や、7位のあさみちゆきを堂々と抜き、3位の氷川きよしに迫る、4位にランクインしました。

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今回登場した、「ロッカ」のことを知りたい方は、こちらへ。。。
「だんだん」の歌詞も載っています。この詞も、秋元康氏が手掛けていたんですね。。。
Amazonで在庫が残っていたので、注文してしまった。。。

NHK「県のうた」 ( http://www.nhk.or.jp/nippon/tokoton/shimane/songs/index2.html )

相方であった、六子さんは、現在も地元の島根県松江市で音楽活動中で、NHKの連続テレビ小説「だんだん」では、ストリートミュージシャン役で出演しています。なお、読み方は、「むつこ」ではなく、「ろこ」となっています。

NHK連続テレビ小説「だんだん」 ( http://www9.nhk.or.jp/asadora/ )
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