音楽ば〜か シーズン3 第28話
「12時間500曲ライブ - 準備編 - (その2)」
今回は、まず、12時間500曲ライブのために、当日の進行を考えることになった。開演時間は、11:00、終演時間は、23:00である。
1曲4分とすると、フルコーラスで500曲歌うには、2000分、つまり、33時間2分、12時間ではおさまらない。実際に500曲歌うためには、1曲を平均1分27秒(720分/500曲)で歌わなければならない。フルコーラスで歌わなければならないというルールはないため、メドレーにしてもいいことになる。もちろん、メドレーは複数曲としてカウントできる。
それをふまえて、2人は、タイムスケジュールを考える。最初は、「ソクラの憂鬱」、最後は、「永遠のシェルター」にして、間に入れる曲を考える。坪木菜果さんのオリジナル曲、「イルカちゃん」も、架空アニメのテーマと考えれば問題ないだろう。でも、佐々木淳平さんいわく、「却下。」
3時間後、2人が歌えそうなアニメソングをのこり498曲ピックアップして、タイムスケジュールが完成した。
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その日の夕方。当日の衣装で、日程が急であることもあり、告知のフライヤー配りを秋葉原で行った。すると、以前、会ったことがあるヲタクがちょうど秋葉原に来ていた。以前、デビュー曲視聴会をしたときにいた、あきば歴10年の谷氏と、あきば歴10年のOTR氏の2人であった。ライブのことを、ヲタクの2人に話すと、他のヲタク仲間にも声かけしてくれるとのことだった。
坪木菜果さんいわく、「やっぱり、あきばにいるんだね。」
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続いて、前回予告した、振付の部分。さびの部分は、水木アニキが考案し、それ以外を、テクマクジャンクションが考えたと言う。
その振付の指導役は、以前、マリアの声役として登場した、AKB48の前田敦子さんであった。セリフ録り中にみせた振りに感激したスタッフがアドバイスをお願いしたのだと言う。
まずは、考えてきた振りを前田さんに見せた。印象は、「かっこいい振りだなと思うんですけど、顔もすごい決まっていた。」。しかし、前田さんは、「こういうの(坪木さんの顔に手をやる振り)があったじゃないですか。あそこってどういう意味があるんですか?」と2人に質問した。坪木さんは、「あたしが考えた、ストーリー性を踏まえて。」。セナトレックの盾と言うことで、壁的なものがあって、2人の運命を引き裂く、何かがあるみたいなイメージだったと言う。前田さんは、言われて納得をしたが、直感では分かりにくかったとのことで、もっと、大きく振付をしたほうがかっこいいと言うことになった。前田さんいわく、「ダンスは、大きく魅せた方がよく、よくダンスの先生にも言われる。」と言う。なので、体全体を使った方がいい。ガッツポーズをするような場合は、腕を曲げたままにするのではなく、腕を伸ばすようにする。その方が力が入っている感じに見えていいのではと言う。
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佐々木さんが勤務する店が閉まった明け方6時、ライブに向けての1人で練習が始まった。
いよいよ、ライブ当日、気合を入れるため、水野アニキに、今回のライブのタイトル「テクマクジャンクション 魂」の文字を書いてもらった。そして、それを拡大したものを、会場の後ろに取りつけてその前で歌う。
会場は、渋谷にある、「パセラリゾーツ グランデ」。最後に水野アニキに気合いを入れてもらった2人は、お客さんの待つステージに登場した。そこそこのお客さんがいた。まず開始前に、水野アニキによる、「開会宣言」、「マジンガーZ」を歌った。
曲数のカウントは、次の曲からとなる。1曲目は、「ソクラの憂鬱」。
こうして、「12時間500曲ライブ」が始まった。
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今回から、エンディングが、先日、「つばさ祭'09〜新生の陣〜」に出演した、桜組の「くのいちサッカー」に変わりました。